ソーシャルゲーム業界のススメ

今日はソーシャルゲーム業界を紹介する学生向け?のセミナーに参加してきたので、忘れないうちに復習しておこうと思います。といっても今回はお金儲けの話がメインだったり、実は講演者も含め参加者の多くがソーシャルゲームは好きじゃないという人ばかりでしたw純粋にソーシャルゲームが好きな方にはちょっと不快な内容かもしれません…m(._.)m

ソーシャルゲームについては僕も前から興味がありました。ソーシャルゲームといえば、GREE、mobage、mixiなどでリリースされているゲームがイメージされますね。私は元々SNS系のサービスに興味を持っていて、ゲーム自体にはそこまで興味がなかったのですが(ここ3、4年でmixiアプリやDSのソフトを10本やるくらい)、2009年にmixiでもオープン化された頃から、徐々にこの分野にも興味を持ちました。最近では本を読み始めたり面白そうなwebサービスがあったら見てみたりとかするようになりました。

今、ソーシャルゲームが熱い

今、ソーシャルゲームはとても急成長している市場の一つなんです。厳密に(?)言えば、ソーシャルゲームというのはそれこそインターネットが普及し始めた2000年頃からあったわけですが、今になって急成長している理由には以下のような点が挙げられます。

  • 効率的に集客できるSNSのようなプラットフォームでのオープン化
  • スマートフォンの普及

1つ目の点についてですが、mixiはソーシャルゲームが流行り始めた当時、既に日本の人口の1割以上が会員になっていました。ここにソーシャルゲームがオープン化されたので、当然ターゲットそのものが増えたわけです。また、ゲームの内容も従来のパッケージゲームのようにいわゆるゲーム性や操作性、シナリオが作りこまれたものではなく、友人との協力プレイのようにコミュニケーション重視だったり、アバターチャットのようにツール性が重視されたりしました。そういう点では、ソーシャルゲームという言葉が生まれた要因だったとも言えます。

2つ目については、従来のガラケーではキャリアや機種ごとにゲームを開発しなければならず、これが開発コストを上げる原因にもなっていたのですが、スマートフォンではweb上にアプリという形で公開することもできるようになり、ある程度上記の問題は軽減してきました。しかも、モバイルゲーム市場そのものが世界規模に拡大したので、これによって海外展開を進める企業も増えてきたようです。また、ハードそのものの性能が上がったので、コンテンツのリッチ化がさらにユーザを呼び込む一因になったのかもしれません。

ソーシャルゲーム業界でうまくやっていくには

インターネットは技術・ビジネス・表現が大事なんだそうです。そして、良いサービスを提供するには、まずサービスで儲けて継続させなければいけません。そこで、サービスを開発する上で重要な要素は

  • 集客(マーケティング力)
  • 価値(コンテンツ)
  • 収益化(マネタイズ)

の3つです。この3つをバランス良く考えることがサービスを運営するのには大事なのだそうです。

話は脱線しますが、日本人は世界的に見るとボランティア精神が少ない集団だそうです。東日本大震災で多くの義援金が集まり、被災地までボランティアツアーに出かける人々も大勢いましたが、普段の事を考えればそうなのかもしれません。(とはいえ、この意見については私も意義を唱えたいのですが。)日本人は対価を求めます。したがって無料ゲームでなければユーザーはついてきてくれません。

ビジネスモデルとしては、無料化が基本で、コアユーザーから収益を得る形。つまり、この辺りについてはFREEという本を読めば勉強になるということ勧められましたので、私も今度読んでみようと思います。

スマートフォン市場について

講演者の方の話によればスマートフォン上のソーシャルゲーム業界に参入することに対して、6〜7割はフィーチャーフォンのノウハウを利用可能と考えている、ということでした。しかし、スマートフォンならではの価値を高めることはやはり重要なようです。ガラケーと異なる点といえば、大画面、タッチ画面、大容量コンテンツという点でしょう。個人的にはタッチパネル化したことにより、従来よりもUIがガラっと変わっていくのではないかと思います。

ベンチャー、学生による開発について

一人で、あるいは学生だけで開発するのは難しいことです。特にソーシャルゲーム業界は今も変化が早いので、開発に半年や1年かけるようでは時代にはついていけません。そこで、この問題を解決するためには企業に協力してもらうのがよい、ということでした。いわゆる金主を見つけ出すということだそうです。

また、どうしても1人では形にしていくまでに挫折してしまうことが多いので、プランナー、開発者、クリエイター(デザイナー)という役割分担が必要であるということでした。確かに、たった1人で開発するよりも効率が良いですもんね。ただし、「どうせ喧嘩してまた1人になったりすると思います。まあ失敗するのは当たり前なんだから早いうちに失敗を積み重ねておきましょうよ」とのこと。

就職については、堅実に開発を受託する企業につくのも良いし、起業して新しいwebサービスを作るというのも手だそうです。タダで受託とか飛び込み、という提案もされましたが、これは「若いうちは買ってでも苦労しろ」ということでしょうか…。

新サービスの開発 – 今後のトレンドについて

プラットフォームやターゲットのニーズに答えることも重要ですが、海外の成功サービスにも着目してみるのもいいようです。その好例として紹介しておきます。

東京オタクモード - ターゲットを外国に広げるとユーザーが集まる好例。

クールジャパンという言葉にもあるように、日本のオタク(及び若者)文化は海外でも高い人気があるようです。

また、電子書籍やスマートフォンコマース、スマートフォン広告、データマイニングとか人を集められるビジネスはこれから儲かるかもしれないということでした。特にアンドロイドについては、これまではアプリの購入手続きが面倒だったりしたため、マネタイズが上手くいく例が少なく、成功条件が確立されていませんでしたが、今秋にはこのあたりの問題が各キャリアで解決されるため、今からアンドロイドアプリを作るにはいいタイミングとのことでした。

最後に、ゲーミフィケーションという言葉がバスワードとして最近広まっています。こちらは40代以上の世代にはまだ受け入れられにくいということで、成功事例はまだほとんど無いですけど、今20代、30代の人々が積極的に取り入れて成功事例を挙げていくことが大事でしょう、と期待されていました。

このように、ソーシャルゲームの成長速度や変動の速さは第一線にいる人に「3ヶ月以上先のことは考えないようにしている」と言わしめるほどです。逆に言えばいつ下火になるかも分からない業界ではありますが、当分は成長を続けていきそうです。これからこの業界を目指すのであれば、知識を詰め込むことだけに偏らず、まずは手や体を動かして試しに物を作っていけるようになりましょう。

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